無縁坂
友人の引っ越しの手伝いに行くよと声をかけたのはいいのですが、行く時間を聞こうと電話をすると、ぼちぼち始めているとの事。私が首が痛い、膝が痛いといっているので、無理でしょう。友人も、一気に出来ないので、少しづつしているそうです。中年期の現実です。
数年前、正和が小学校と中学でサッカーを一緒にしていた子の家で引越しがありましたので、手伝いに行きました。久しぶりに会うお母さんと「元気かい?」の挨拶から始まりました。引越しする家のお母さんは病院から退院してきたばかりなので、「あなた、座っていなさい。」と、人の家の押入れを空けて、捨てる物、とっておく物を分けます。「これは?」「死んだ姉の形見。」「じゃ、とっておこう」「これは?」「もう着ないから、あげる。」と、その時にもらったトレーナーを今着ています。
目と鼻の先に引っ越すので、ワゴン車を出してくれた人がいましたので、何回かに分けて運んでいきますが、最後の食器棚が大きくて車から3分の1位はみ出してしまいました。それを3人で支えて、車に合わせて歩いていきます。車がだんだん早くなって行くのが辛かった。今思い出しても笑えます。
そのお母さんは昨年、ご主人の7回忌を目前にして亡くなりました。
これで、40代、50代の女性の葬儀は3回目です。3人とも母子家庭です。ある程度の事情は分かります。今までの人生で、良い時があったのかもしれませんが、あなたの人生、苦労して終りかい。生きていくのって、どうしてこんなに大変なんだろうと思います。
さだまさしの「無縁坂」を聞いていて、3人のお母さん達の事が思い出されました。
♪♪♪
いつかしら僕よりも 母は小さくなった
知らぬまに白い手は とても小さくなった
母はすべてを 暦にきざんで
流してきたんだろう
悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに
運がいいとか 悪いとか
人はときどき 口にするけど
そういうことって 確かにあると
あなたを見てて そう思う
忍ぶ 忍ばず 無縁坂 かみしめるような
ささやかな 僕の母の人生
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