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2004.06.30

放蕩息子

 聖書に放蕩息子のたとえ話が出ています。
次男が父から生前贈与を受けて、家を飛び出していきますが、すっからぴんになって、その日の食べる物にも困るようになった。そこで次男は反省し、「おとうさん、雇い人の1人で良いから、家においてください」。いなくなった息子が帰ってきたと大喜びした父は、大宴会を開いた。

 何を言いたいかというと、父の喜びです。父とは神。良く帰ってきたと父が喜ぶ。それが天国だそうです。

 例え話しだから、想像の産物なのですが、 品の無い私は、次男はどこで何をしてすっからピンになったのかと、想像をたくましくしていたのですが、どうにも分からない。
 
 ヨーロッパの芸術は、聖書を題材にした物が多いのです。放蕩息子を題材にした絵画がありました。ジェイムズ・ティソ作「異国の放蕩息子」。
 この息子、日本に来て、年若い女の人をはべらかせて、芸者遊びをしていた。それだもの、すっからピンになるわ。下品な好奇心を満たしてしまった。
 19世紀末、ヨーロッパでおきたジャポニズムブーム。日本の文化がヨーロッパの絵画に影響を及ぼしている1例です。ティソは興味本位で日本を取り上げているのではないのだと主張したくて、聖書を題材にしたのです。なにせ、日本の小袖を大量に買い、それを題材に絵を書いているのですから。この頃パリでは入浴後の肌着として小袖が流行っていたそうな。

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