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2004.09.16

イースタービレッジ訪問/ミンダナオ

「イースタービレッジたより」に投稿しました。

 この際だからと、我が家は家族旅行にしました。息子は仕事が休めなかったので、私、娘の由希子、由希子の息子で暉哉(小二)の人で行く事にしました。写真を見ると、ビレッジの建物の後ろは林になっているようなので、虫取りの為の網と籠を持って行くかどうするかを前日まで話し合っていましたが、荷物になるからやめました。行ってみて分かった事は、そんな物は必要ありません。カミキリムシやアトラスオオカブト、その他沢山の虫やカエルが向うからやってくるのです。カブトムシは苦労をして取りに行くか、買うもの。飛んできたアトラスの角のところを紐で縛って飛ばして遊んでいるのには絶句しました。
 夜の訪問者は虫だけではありませんでした。階段の所に大きなカエルが鎮座しているではありませんか。実に人馴れしたカエル。カエルと見つめ合ってしまったわ。
 滝壷に行くとは聞いていましたから、そこで泳ぐのは受け入れられますが、反対側の崖を上って、平らになっているところから次々に飛びこむのには驚いた。私の生活感覚では、山の中に滝があって、川が流れている所は、鑑賞の対象。風景を楽しむものなのです。
 こんなカルチャーショックは初めて。ひどい混乱。帰ってから気持ちの整理をするのに日にちがかかった事…。
 落成式のある日曜日は、六時から山の方にある村の教会のミサに出ました。二人の洗礼もしました。自由で開放的で、ミサそのものの素晴らしさを感じました。音楽と子供達が遊ぶのに言葉は関係無いのは知っていましたが、ミサもその中に入るわ。
 午後からの落成式。ビレッジを始めてから丸二年。この二年間のビレッジの歩みが凝縮されたような式典でした。男女がいて、年齢の幅が1才のインダイから上は?才(たぶん60代)。複数の民族がいて、信仰は、カトリック、プロテスタント、イスラム。そして大自然が残されているミンダナオ。今まさに「共生の時代」を生きていると思いました。
 あたりが暗くなり、周りが見えなくなるまで、大人も子供も踊り、遊びました。一人一人が尊重され、祐川神父さんやスタッフと良い関りを持っていて、実にのびのびと育っているのが分かる子供たちの踊りでした。遊んでいる時は、渡り廊下のような所で見ている日本人をさそって輪の中に入れてくれます。滞在中は暉哉の面倒をよく見てくれました。ビレッジの子供たちは、気持ちのやさしい子供です。神父さんやスタッフの方たちは、質の高い事をしているのが証明されたと思いました。
 建物は、リビングが充分に広く取ってあります。台所で緩やかに仕切られているので、遊ぶ時は一つの空間として使え、食事の時と、お客さんが来た時の歓迎会や送別会は別々の空間で使い分けが出来ます。人との関りを大切にしているのが良く分かる間取りです。
 翌日は、子供たちと一緒に登校しました。知らない人が、校門から中に入って良いんだって!神父さんが一年生の担任と交渉してくださって、暉哉が一時間教室でお勉強しました。その場で決まったのですよ。朝礼もクラスの子の列に並びました。その暉哉が通っている小学校では、池田小学校の事件があってから、生徒用の玄関には鍵がかかっていて、内側から開けられるのですが、外側から開けられなくなっています。危険度三に指定されている北コトバト州の小学校の方が安心して子供を学校に通わせられます。
 由希子は「動けるようになったら、支える会に入ろうかな」と言い、暉哉はどこに行ってもフィリピンに行った話をしているようです。お友達と遊んでいても、「滝壷に行った事ある人」「ハーイ」と、1人でしています。お友達になるきっかけ作りにと思って、剣玉やこまを持って行きましたが、おもちゃは必要なかった。色々な意味で刺激の多い旅行でした。

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