方丈記
「日本文学に見る住まい」に方丈記が出てきましたので、読んでみました。
大火があり、天災が起き、飢饉が起きて、土地を離れていく人たちがいる。年が明ければ良くなるかと思へば、疫病の発生。乞食が増え、道端には人が倒れ、母親が死んだのを知らない幼い子供が乳を吸っている。財産のある人は恐れがあり、貧しい人は恨みがある。人を頼ればその人の所有物になり、人をはぐくめば恩愛がある。世に従えば苦しいし、従わなければ狂ったようになる。妻子がいないし、世を捨てて、庵を建てて一人暮らしをしようか。
四季折々を楽しみ、子供が遊びに来るのも楽しい。芸事は自分ひとりで楽しんでいればいいから、下手でもいいしと、気ままな生活も結構いいものだというようなことを書いているのに、自分の内面の問題は解決していないと気付く。本当にこれでいいのかなで〆ています。
逃避は解決にならないってことだ!
やっぱ、私の老後は、世捨て人にならないでおこうっと!!
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