海外支援の難しさ
昨年、イースタービレッジ・ミンダナオに行く前に、子ども達が物を大切にしなくなるので小出しにするから、お土産は事務室においてくださいと説明を受けていたので、そのようにしました。そうすると、お土産は皆開けているし、これで物を大切にするためになっているのかなと疑問を感じました。3日悩んで出た結論は、私達、支援する人。あなたたち支援される人という構図を作らないためではないかと思いました。
メダンは、奨学金で、日本やメダンでの窓口になっている人たち、メダンで会計や子供達にお金を渡している係りの人たちは、全員無償でしています。メダンでこどもたちの面倒を一手に引き受けている人は、係りの人や、奨学金を出している日本人に、気配りをしています。子供達も、インドネシアでは年上の人は無条件に敬っていますので、行った日本人に気遣いをしていました。イースタービレッジに行ったときも、気遣いは同じなのですが、支援する人、される人の構図が出来てしまうのは、どうしてなのでしょうか。
メダンは奨学金ですから、学費だけですので、生活の一部ですが、イースタービレッジは、こどもたちの生活全部とスタッフのお給料がビレッジの経費から出ています。その経費は全部寄付金です。10年後の自立を目指しているのですが、その過程の中で、支援する、されるの関わりをしていると、良い関係ではないように思うのです。
「イースタービレッジ・ミンダナオを支える会」代表は、ビレッジでは施設長と同等の接し方でした。
来年9月にビレッジに行こうと予定し、準備をしているのですが、私はどうすれば支援するされるではない関わりを持てるのでしょう。
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コメント
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そうですね。これはとっても難しい問題だと思います。あまり詳しく書くと長くなるのですが、おそらく一番大切なことはスタッフや子供達と同じように行動することではないでしょうか。共に掃除をして、共にご飯を作って、等。そして、そんな作業の中で個人的な話ができたら、相手は自分のことを「ある程度」個人と個人の関係としてみてくれるのではと思います。「お客様」扱いされないように、相手の目線と合わせることが大切かなと思います。どうですかー?
投稿: さだ@まにら | 2005.07.21 02:04
さだ@まにらさん、コメントありがとうございます。
この問題は結構悩みなのです。来年の9月に行こうと思っているので、それまでにある程度の結論を出したいのです。個人の関わりか・・・。
「アイキャン」はフェアトレードの商品のサイトは知っていましたが、ブログの方を知りませんでした。いいサイトを見つけたと喜んでいます。
投稿: ひかり | 2005.07.21 09:32