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2007.08.02

バランガイ

 バランガイはフィリピン全土にある住民組織です。日本で言えば、町内会に当てはまりますが、一番違う所は、最末端の行政組織だという所です。住民組織を研究している先生は、バランガイを「町内会類似最末端地方政府」と日本語に訳しました。一つのバランガイが1,000人ほどの住民で構成されています。スペイン統治以前からあった伝統的なコミュニティーです。キダパワンには40のバランガイがあるようです。

 バランガイの元々の意味は、マレー系の人たちがフィリピンに渡っていったときに使った帆船の名前です。定住し、一つのコミュニティーを作っていったことから、その親族集団をバランガイと呼ぶようになったのです。帆船に乗ってきた親族が一つの地域に住み、生活していくうえでお互いに助け合ったり、外からの敵を共同で守る団結を意味するようになりました。

 機能はさまざまで、実際に何をしているかは地域によって違います。行政や地域開発のほかに、議会や地区の裁判も受け持ちます。開発の面では、地方行政法に従って計画と産業の振興を担っています。農業なら、栽培資材や農具の配布を行い、健康増進のための保健センター、福祉面では、ディケアセンターを開いたり、政治面では、バランガイは直接選挙制で、住民はバランガイ議会に出て意見を述べることが出来、様々な問題を話し合います。地区の裁判については住民間のトラブルを処理するので、住民は裁判所に訴える必要がありません。行政としての正規の機能だともいえるし、住民が昔からしてきたことを公式の形にしただけとも言えます。話し合いにはバランガイの役人が同席し、調停します。これが公式の機能です。

 バランガイには非公式の機能もあります。行政組織であると同時にコミュニティーでもあります。非常に活発なコミュニティーで、所属している団体が、それぞれ異なる活動で、これもが住民主体です。教会の活動もあり、お祭りなどが催されます。コミュニティー劇場にも携わり、住民が技芸を披露するのは、文化を守る場でもあります。地方行政だけでは解決できないゴミ問題にも関わります。

 バランガイの可能性は多様で、上級の役所が処理する問題は別ですが、人が集まることなら何だって出来るわけです。

2004年にビレッジに行ったときに、バナナ農園に行きました。この農園は3つのバランガイで管理していました。本当にバランガイは地域のことなら何でもするのですね。

キダパワン市のスダピンバランガイに見学に行った時、バランガイキャプテンの秘書にインタビューをしました。その記事が↓です。
http://pikapikahikari.air-nifty.com/furusato/2008/09/post-1797.html

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