キダパワン市スダピンバランガイ
キダパワン市にあるスダピンバランガイ。
1737世帯、8,000人位の規模です。
組織は、一番上がバランガイキャプテン。その下に、カガワッド、セクレタリー、トレジャラー、レコードキーパー(記録係り)、バランガイキャプテンの秘書がいます。
カガワットは7人いて、教育、健康問題、農業、財政、平和と秩序、健康予防促進、会計の担当に分かれています。
もめごとは、セキュリタリーからレコードキーパーに行き、最終的にバランガイキャプテンかカガワッドに回されます。もめごとで多いのは、借金、夫婦喧嘩の仲裁、夫婦以外の喧嘩仲裁。バランガイの範囲を超えて警察になる場合は、書類を出す。大きな喧嘩は警察がすぐ来る。
バランガイホールの裏に、ヘルスセンターがあり、隣にはディケァセンターがあります。
右側は新しいディケァセンターで、左側は古い方です。事務所にするとのこと。
新しい方のディケァセンターでは、子供達の保育をしていて、中は可愛くしています。「健康問題」では、ヘルスセンターを管理していて、予防接種、妊婦さんへの指導等を行っています。
平和と秩序は、市民ボランティアが平和を監視する見張り役です。
農業は、生産者が入っていて、情報交換をしています。
毎年9月27日~28日はバランガイ設立を記念して、バランガイフェスティバルがあります。バスケ、ゲーム、食べたり、オカマショーもあります。
バランガイキャプテンのお給料は7,200ぺそ。
収入源は、住民税、市からは年1回多少の援助金があります。バランガイでお店を持っているので、その収益も収入になります。地方自治体から中央政府に申請しても、お金は下りてきません。ODAから多少の資金があります。
フィリピンの人にとってバランガイはごく普通のことなのでしょうが、コミュニティーとしての活動と、行政の末端を担う活動と両方しているバランガイは、すごいなと思いました。
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