チキン アラカルトを観て
「チキン アラカルト」の動画を見て感動した。私はなぜ感動したのか考えてみた。
冒頭のファーストフード店の看板に、フィリピン資本のジョリビーがあった。店内の様子にフィリピンらしさを捜した。厨房はこういう風になっているのだと思った。荷物を運べるように改造した自転車に乗っている男性にフィリピンらしさを感じた。私は日本になくてフィリピンにあるものにフィリピンらしさを感じているようだ。
今まで3回渡比した。初めて行ったときに好きになった。マニラは乗り継ぎだけの一泊で、もっぱらミンダナオだ。神が現れるのを妨げるものが日本より少なく、自由で開放的なミサ。焼肉やルンピア(生春巻き)、果物が美味しい。高い建物がなく空が広い。以前はフィリピン全土にあったがスペイン時代にキリスト教化を徹底的に進めていった過程で無くなった、音楽と踊りが一体となった民族音楽のクリンタンがミンダナオにはある。イスラムの人たちは、服装も内面も解放的。そんなミンダナオが好きだ。
動画では、お客さんが注文した物を残している。残った物を入れてある容器から食べられる物を捜している男性が写る。自転車で運んでいった場所では、子供たちが我先にと食べ物を口に入れる。家庭では夕食だろうか。残った食べ物で食卓を囲む。皆幸せそうだ。
先月、「うちのお母さん、食事の支度をしない」と話していた高校生に驚いたと言っていた、私よりも10歳くらい年齢が上の女性と話をした。その女性は子供の頃、一つの卵を六人で分けていたと話した。今の時代、一つの卵を家族みんなで分けましょうとは言わないが、そこには食卓を囲んだ家族の風景があった。
2007年の世界幸福度ランキングによると、フィリピン17位。日本95位。計算方法は他にもあるが、この数字は平均寿命と生活満足度で出した数字だ。私が動画を見て感動したのは日本になくフィリピンに有る幸福感だと思った。
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コメント
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chantママさん、
動画を見てくださって有難う!
なぜか涙が出てくる動画です。
投稿: ひかり | 2009.06.06 12:59
おしらせを聞いた日に早速見ました。
外食を楽しむ人たちと、その残り物を拾って帰る貧しい人。流れは在る程度読めたので、淡々と見ていましたが、
拾ったものをお皿にもって、家族がテーブルに着いた後、手を伸ばす子どもをゆっくり制して父親が十字を切り、みんなで祈り始めたのを見て、泣けてしかたなかったです。
そのような食事さえ、神から与えられたものと感謝する、彼らを見て、自分を顧みました。
貧しい者は幸いである。という言葉を改めて考えました。
投稿: chant ママ | 2009.06.06 10:55