キダパワン市
フィリピン社会福祉局(DSWD)の養護施設を訪問してきました。ここにいる子ども達は、次に行く所が決まるまでの一時預かりのような所です。率直な感想を言わせてもらうと、他の養護施設を指導できるだけのノウハウを持っているのなら、なぜ自分の所で実践しないのかなと思いました。
滞在中に大学で看護学を教えている先生が来たので、一緒に病院に行きました。看護師長さんの案内です。お金持ちの人が行く外来・病棟の所と、そうでない人たちがいく外来・病棟のところが分かれています。お金持ちの人たちがいく所は患者さんは少なく静かでしたが、そうでない所は沢山の患者さん達であふれかえっていました。ICUが有りましたが、中に機械は入っていません。ですから、この病院ではI See Youなのだそうです。分娩室には、分娩台が一つあり、カーテンで仕切られているだけです。お産の入院は1泊。廊下の両側にずらっとベットが並んでいます。病棟は、大部屋一つずつ心臓の人、呼吸器の人等と別れています。一部屋8人~10人くらいで、ベッドだけが壁沿いに置かれています。物を置く台や、カーテンで仕切られているような事はありませんでした。
キダパワンマルベルの方に向う途中にあるM’langのビラアン民族のコミュニティーに行ってきました。丁度お米の収穫の時期で、皆出ていませんでした。貴重な現金収入なのです。居たのは女の人2~3人と子ども達が数人です。この家の屋根の素材はコゴンクラス。
どこかの支援によりコミュニティーセンターが建てられました。
家の中ではゴザを作っていました。素材はパワで竹の種類なのだそうです。普通の竹だと硬い。色つきの物はムスリムから買っているそうです。
この木がゴザの材料になっています。
崖を降りていくとヤギが居ましたので、ヤギと記念撮影です。
札幌組のおばさんたちは、お汁粉を作るために材料を仕入れてきます。スーパーで、小豆と金時の間くらいの大きさのお豆を見つけ2袋、ナタデココの瓶2個、ナタダココの売り場の隣にあったなんか良く分らない、果物のような缶詰2個、砂糖一袋、市場で煮て食べるバナナ2房を購入。これで30人分を作ります。
私の大好きな市場です。でも、キダパワンの市場は隅々見て歩いていません。次回こそ、くまなく見たいです。
市場の外では、男の子二人が人参を洗っていました。
市場の裏にはバスターミナルがあります。建物の右側がダバオ行きで、左側がコタバト行きです。
ここは、旧イースタービレッジ。借家住まいをしていた頃の家です。2年間借りていました。今は住んでいる人がいます。ビレッジ開設した年の秋に、札幌で祐川神父さんと出会い、翌年3月にチャリティーコンサートを開き、主催した団体を辞めて、支える会に入り…、色々な事を思い出してしまいました。
司祭会議があるから、行ってみるかいとの誘いに乗り、司教館に行きました。ここは修道会が4つ入っています。
この絵は、殉教した神父さんたちの絵です。中には身代わりになった神父さんもいるそうです。戦いの歴史の一端です。
会議室に行ってみると、司祭会議が始まる時間の40分後ですが、まだ始まっていませんでした。バリエス司教様がいましたので、神父さんが紹介してくださいました。3年前のチャリティーコンサートでは、出演を札幌子どもミュージカルにお願いしました。出演依頼をするときに、ミンダナオは対立が多い分、対話も進んでいる所ですと、言うと、いい話だ。日程の調整をしましょうと、出演を受けてくださり、実現しました。その対話をしている方がバリエス司教様です。あのときの御礼が出来て、胸のつっかえが取れました。
私たちは、神父さんが司祭会議に出ている間、そこら辺で待っているのでしたが、お客さんが来ているから出なくてもよくなったと、司教館を後にしました。
夜、神父さんとスタッフ達と焼き鳥屋に行きました。行くとまだ開店前でしたので、迎えのレストランで飲み物を頼んで開店時間を待ちました。スタッフ達は子どものお手伝いについて熱く語っていました。スタッフは子ども達のこととなると熱くなるのだそうです。
ここの焼き鳥、美味しいのですから。飲みねぇ、食いねぇをしました。
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