バリのガムラン②
バリ島の子どもは、だいたい5~6歳くらいから踊りかガムランの演奏を習い始めます。両方同時に、あるいは、前後して習う子どもも多いようです。バリ人の家庭では、ガムランや踊りを子どもが習う事はごく当たり前で最初の段階では特殊なエリート教育はありません。子供たちは村の集会場に集まり踊りの練習をします。
写真はウブドゥの集会場で練習している子供たちです。大きい子と小さいこの二つのグループに分れ、大きい子の練習を小さい子が見ているところです。会計係りの子が、練習に参加する子ども達から授業料を受け取りノートにつけていました。ラジカセから曲が流れ練習が始まりました。
先生は、自然の先生と学校の先生と二種類の先生がいます。自然の先生とは、村の芸術家です。理論的なことや歴史は知りませんし、自分が演奏している曲の名前すら知らない人も多いです。それでも、ひとたび踊ったり演奏すると、人の目を釘付けにするようなパフォーマンスを見せてくれます。
バリ舞踏全体は「観賞用の舞踏」「奉納舞踏」「儀式舞踏」に分かれています。奉納舞踏はお祭りの時に儀式と同時進行で上演されます。儀式舞踏は、儀式そのものです。観賞用の舞踏は、観光ツァーで観る事の出来る踊りで、レゴン・ダンスlegong danceとも言います。レゴンダンスは19世紀頃に成立した古い宮廷舞踏を指す、狭い意味で用いられる事があります。いパンのレゴンダンスと区別する為に、レゴン・クラトンlegong keretonとか、古典レゴンと呼ばれ、一般のレゴンは、タリ・ルパスtari lepasという名で総称されます。ウブドゥでは毎日夜になると、ガムラン、ケチャ、ジェゴグが観られます。

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