映画「アイ リメンバー ミー」試写会
難病の「慢性疲労症候群」があります。主な症状は、生活が著しく損なわれるような強い疲労で、その他に、微熱、リンパ節の腫脹、筋力低下、睡眠障害、頭痛やのどの痛み、筋肉・関節痛、視力・集中力の低下などがあります。
アメリカの映画監督で、ご自身も慢性疲労症候群の患者のキム・スナイダーの作品です。
「アイ・リメンバー・ミー」試写会&慢性疲労症候群を考える会
日 時:4月6日(火)12:00~15:00
会 場:衆議院議員会館1階 第1会議室
参加費:入場無料
慢性疲労症候群という病気をご存知ですか。
病名を英語で Chronic Fatigue Syndrome、略称でCFSといいます。
病状は深刻です。多くの患者は寝たきりで、回復はまれで、病歴20年以上という患者も少なくありません。日常生活が著しく損なわれるほどの疲労感が長期に続き、原因が不明で、検査をしても器質的な疾患は見つからず、治療法もなく、多少回復しても一時的で再び発症をくりかえすという難病です。
CFSの患者は世界中にいます。長年に亘って「身体的疾患か精神的疾患か、そもそも疾患が存在するのか」といった議論が続いてきました。しかし、研究が進んだイギリスでは、2001年に保健省が、すべての医師がCFSを深刻な病気とみなし治療するように指導しています。アメリカでは2006年に、疾病予防管理センター(CDC)が、研究者や医師たちの研究結果を報告し、患者数100万人、精神疾患ではなく身体的な深刻な病気であると記者会見で宣言。以後、研究者や医師たちの活動を支援し、認知キャンペーンを推進しています。
日本では、1991年に厚生労働省にCFS調査研究班が発足しましたが、その後、なぜか廃止され、研究そのものが後退し、治療にあたる医師の数も減少しています。全国の医師の多くがこの病気を知らず、身体的疾患として認めないばかりか、「怠けている」とか「精神的なもの」と片付け、患者をさらに追い詰めています。
日本では38万人の患者がいると推定されています。患者たちは、見た目は健康なときと変わらないため、家族や医師たちに理解されず、病気のために職を失い、学校では“引きこもり”と誤解され、辛く孤独な生活を余儀なくされています。病気が進み長期化しても、救済のための社会保障も受けられません。外出するのも困難な病気のため、患者会さえまだありません。
私たちは日本政府ならびに厚生労働省に対し、病気の認知を広め、医師たちの研究と治療活動を支援し、全国どこでも患者たちが診察を受けられるような環境を一刻も早く整えて欲しいと願っています。また、年金や就労支援、介護などの社会保障が受けられるようにしてほしいと求めています。たとえ生活保護が受給できたとしても、それだけでは患者は生きていけません。
この度、私たちの願いを国会議員の方々や、医療機関に携わるみなさんに共有して欲しいと願い、「慢性疲労症候群(CFS)を考えるつどい」を企画しました。「つどい」では、アメリカの慢性疲労症候群の実態を描いたドキュメンタリー映画「アイリメンバー ミー」の鑑賞をメインにして、参加者の皆さんとともに、慢性疲労症候群について語り合いたいと思います。
皆さんのご参加を、お待ちしています。

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コメント
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to-sekiさん、
参加できなかったこと、気に病まないでね。
>彼が駄目でも一人でも参加しようと思ってます!
ちょっっ…!!
大丈夫??
投稿: ひかり | 2010.03.24 01:08
昨日は、お疲れ様でした!
本当に、参加出来なくてごめんなさいm(_ _)m
順調に進みましたか?
来月?再来月?の患者会には、彼が駄目でも一人でも参加しようと思ってます!
CD制作の様子、お聞かせ下さいね☆
投稿: to-seki | 2010.03.24 00:13