2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  
無料ブログはココログ

« 神経難病医療講演会のご案内 | トップページ | グリコのおまけ »

2011.10.30

ガムランとドビッシー

1889年に開催されたパリ万博でガムランが演奏されました。西ジャワのスンダ地方から演奏に行きました。波紋のように広がって行く音楽に強く影響されたドビッシーは、ガムランと真剣に向かい合いました。
まず先にガムランの演奏をお聞きください。

次にドビッシーの曲をお聞きください。この曲の導入部がガムランと似ています。

ドビッシーがガムランを取り入れたのは1890年前後に集中しています。ドビッシーの作品としては完成度が高くないのは、実験だからでしょう。その後もドビッシーはガムランと真剣に向かい合いました。異国の音楽を再現しようとはせず、ガムランの音楽構造の根幹に注目し、それを消化していったのです。

ドビッシーが取り入れた個所は、フィリピンの民族音楽「クリンタン」に良く似ています。
インドネシアとフィリピンの文化って、似ているところがあるのかもしれません。

下の写真は、ミンダナオ島のビラアン民族の「クリンタン」で、旋律を担当している小さいゴングです。

Fil160

Aの音を中心に展開していき、しばらく演奏します。その後は、イ、ロ、ハの音で短く演奏し、上に上って、Bの音が中心に又しばらく演奏になります。それから全体を使って演奏し、始めに戻ります。この繰り返しなのです。
AやBの音を中心に展開しているところが、ドビッシーがガムランを取り入れたところと似ていると思いました。

人気ブログランキングへ

« 神経難病医療講演会のご案内 | トップページ | グリコのおまけ »

音楽・踊り」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ガムランとドビッシー:

« 神経難病医療講演会のご案内 | トップページ | グリコのおまけ »