解体新書
明和8(1771)年、杉田玄白、前野良沢、中川淳庵が腑分け(解剖)を見学したのがきっかけとなり、解剖学書のターベル・アナトシア他9冊以上の本を参考にして、日本初の本格的な訳本となった「解体新書」を安永3(1774)年に発行しました。
杉田玄白、前野良沢はオランダ語が読めなく、中川淳庵は翻訳するには不十分な語彙しかありませんでした。オランダ語の通詞は
長崎にいるので聞くわけにもいかず、辞書もありません。そのような中で翻訳を進めて発行となりました。
ですから、不十分で誤訳が多いため、大槻玄沢が訳直し、文政9(1826)年「重訂解体新書」を刊行しました。
解体新書では「神気の経脈」と訳されているのが今で言う「神経」です。誤訳の「十二指腸」はそのまま今でも使われています。
この貴重な本が、大分県中津市にある「大江医家資料館」で一般公開されています。解剖学の本には必ずと言っていいほど出てくる解体新書。本物を目の当たりにして興奮し、当時では慎重に本を扱い真剣に勉強していた様子が伺えます。
国立国会図書館のホームページから見られますので、アドレスをリンクしますね。
http://dl.ndl.go.jp/search/searchResult?categoryTypeNo=1&viewRestricted=1&categoryGroupCode=C&categoryCode=02&facetOpenedNodeIds=null%3A02&filters=K%3A%E8%A7%A3%E4%BD%93
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