映画鑑賞
今月は映画を5本見ました。
レディースデイなどの割引の日では「かぐや姫の物語」と「少女は自転車にのって」を、「新・午前十時の映画祭」では「アラビアのロレンス」「カッコーの巣の上で」を観ました。
いい映画を安く観る方法を覚えたのです。
JICA国際緊急援助隊の報告会では、映画「インポッシブル」を見ました。スマトラ沖地震での巨大津波に襲われたプーケットが舞台となっています。国際緊急援助隊の人は実際は映画と同じだと言っていました。直視できない場面がありますが、それが現実です。
「新・午前十時の映画祭」は全国52の映画館で、毎日午前十時からの1回だけ往年の名画が上映されています。一本2週間で連続上映です。今年度までは洋画だけでしたが、来年度からは邦画も加わります。原節子や笠智衆の映画が見てみたいですね。私が生まれた年の流行語は「もはや戦後は終わった」と「太陽族」です。石原裕次郎もいいかもね。
「かぐや姫の物語」は水彩画のような絵で、声優陣が素晴らしのです。冒頭の竹取物語の朗読では一気に映画の世界に引き込まれました。BGMも静かで、制作に7年かけただけの事があります。
アジアの映画を観ると、厳しい社会が見えてきます。「少女は自転車にのって」はサウジアラビアの映画です。サウジアラビアでは法律により映画館がありません。女性が自動車を運転するのを禁じています。以前首都のリヤドで女性たちが車の運転をするデモンストレーションが行われました。車の運転をしていた女性たちは捕まったのですが、法律による根拠があいまいだったために、おとがめはありませんでした。女性の運転を禁じているのは政治的な要素によるものです。
このような環境の中、初めての女性映画監督が生まれました。
サウジアラビアで撮影され、出演者もサウジアラビア人です。映画が完成した時、外国で上映されないように現地新聞の一面に批判記事が掲載されました。
映画を見ていると、監督は国の批判をしていないと思いました。ジェンダー規範が厳しい中で10歳の少女が目的を持って、自分らしく生きようとしている姿を描いていると思いました。
BSで放送になった時に観て録画したイラン映画の「チャドルと生きる」を監督したジャファル・パナヒは、2001年に体制批判をしたとして法廷により懲役6年、今後20年間映画製作禁止を言い渡されました。Youtubeを検索すると映画の予告編が出てくるのですが、「チャドルと生きる」は出てきませんでした。
映画作りが自由に出来ない社会があるんです。
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