『おしかくさま』
谷川直子『おしかくさま』河出書房新社、2013年。
カバーの絵がATM神社なんですよ。札幌にある雪印メグミルク工場内のカツゲン神社と匹敵する面白さです。
書き出しが「パパが怪しい」なんです。
パパ、どうした?...
元高校教師のパパは、お金の神様である「おしかくさま」を信じていて、お金を持っているとジンワリ幸せを感じる女性たちの集まりに行き、色々な事を教えていたのです。おしかくさまを信じていると、お金の周りが良くなるのだそうです。信者さんたちは、金の亡者ではないから、すがすがしさを感じます。
お金は自分のために使う?それとも他者のために使う?
おなかがすいている時に、お財布の中のお金を寄付する?
関心があるのはお金?それとも他の事?
愛とお金は対局?
おしかくさま曰く、「金は鏡である。金は金と向き合うすべての人の心を映し出す」というのは本当だと思う。
お金で買えないものがあると知っていても、人々はお金に心が動かされます。
そこで、お金の清め方を紹介しますね。
全国どこにでもあるATMがお社なので、お社に行って拝みます。
ATMにお金を入れて再び拝み、入金した金額と同額を引き出します。
簡単にできますが、ATMの前で拝んでいる私を他の人が見たらどう思うか?と考えると、しないだろうな。
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