イシメール・ベア『戦場から生きのびて』
イシメール・ベア著、忠平美幸訳『戦場から生きのびて』2018年、河出文庫
本のタイトルを見て、戦場から生きのびた著者は何をしているのかなと思ったので、この本を購入しました。
著者のイシメール・ベアを紹介します。...
1980年、アフリカのシエラレオネに生まれる。友人と外出中に実家がある集落が反政府軍に襲撃され、帰る家が無くなり家族の消息が分からなくなる。
友人と山中や集落をさ迷い歩き、政府軍の少年兵となる。
1996年に国連のユニセフに救助され、リハビリテーション施設に入り矯正プログラムを受ける。麻薬の禁断症状から抜け出したころ、叔父が見つかり、引き取られる。
ニューヨークで開催された国連国際子ども会議で演説をする。ストーリーテラーの女性と出合い連絡先を交換する。
帰国後、クーデターが起き、再び戦渦に巻き込まれ、祖国を脱出し、ギニア経由でアメリカに渡る。
ストーリーテラーの養子になり、大学を卒業する。
現在、人権活動家で、国連の親善大使を務めている。
この本は、友人と外出中に集落が襲われたところから始まり、アメリカに行くためにギニアに行ったところで終わります。元少年兵が自分で語った本書は、40以上の言語に訳され、世界で読まれています。
戦場でなぜ生きのびれたか?
著者は今、何をしているのか?
この問いに対して、「神様のお導き」という答えしか見あたりません。
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