2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  
無料ブログはココログ

« 「あすなろ会」会報の発行 | トップページ | ココログリニューアル »

2019.03.11

インクのシミ

Photo
着物を着てデスクワークをしていたら、万年筆のインクが無くなりました。
万年筆はコンバーターを使ってインクを入れていますので、いつものようにしていたら、入れ終わったとたんに万年筆を机の上に落してしまいました。
机にインクが飛び散り、帯にもついてしまいました。
すぐに自分で落とそうとしましたが、かえって広がってしまいました。
呉服店に持って行くと、万年筆とボールペンは、落とすのが難しいとのことでした。
生地が傷まない程度のギリギリで落としてもらうことにしました。

どの程度まで落ちるかなと考えている時に、ふと立ち寄ったお店に売っていたのが、手紙小説。
「インクからの手紙」を迷わずに買いました。

インク瓶の持ち主が旅行で留守にしている間、外の工事の振動で傾いていたインク瓶が倒れたのです。机の上に置いてあった本に沁み込み、机の下にも滴り落ちています。
最後にインクは言います。
「ぼくは知っている。何度でも立ちなおせることを。元のように戻らなくてもいいんだ。だって無理だろう。また壺の中に全て戻るなんて。でもより良い状態になることはできる。やり方はこれから考えればいい。」

職人さんは帯についたインクを、きれいに取ってくださいました。
大変より良い状態になりました。

« 「あすなろ会」会報の発行 | トップページ | ココログリニューアル »

和装」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: インクのシミ:

« 「あすなろ会」会報の発行 | トップページ | ココログリニューアル »