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2019.05.05

池内恵『イスラーム世界の論じ方』

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池内恵『増補新版 イスラーム世界の論じ方』中央公論新社、2016年

購入してから2年、やっと読み終わりました。字を追っていったとしか言いようがありません。
とにかく、驚くわ、よく理解できないわで、難儀しました。
著者はイスラーム思想史がご専門で、職場は東大の先端研です。
読みづらくても読むのは、著者は物事を客観的に見て分析する方なので、少しでも客観的に物事を観れるようになりたくてトレーニングをしているつもりなんです。

始めに驚いたことを紹介します。

唯一の被爆国日本だから、核兵器を保有しないというのは、明白な論理展開と帰結ではない。
世界ではどう考えているか?
日本は核兵器で破壊しつくされた
⇒それによって米国に対する怨念を抱き
⇒復讐の機会をうかがっている
⇒米は決して日本に核兵器を持たせない
⇒日本人は逆に米に核兵器廃絶を求める戦術を採用したと考えている。
⇒そうでないんだと言うと・・・
⇒「分かってるって。日本はアメリカに支配されているんでしょ」と答えが返ってくる。
で、この土壌がある訳です。
米国の同時多発テロの時、アラブ(アラビア語を使っているところをアラブ社会という)では、日本赤軍を名乗る人から電話による犯行声明があり、ヨルダンの週刊誌に掲載され、日本赤軍犯行説が爆発的に広がった。
すぐに違うっていうのが分かって撤回されたけど。。。

こんな感じで、驚くわ、驚くわΣ(・□・;)
自分の発想で物事を見てはいけないって思いました。

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