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2019.09.10

北岡伸一『世界地図を読み直す 協力と均衡の地政学』

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北岡伸一『世界地図を読み直す 協力と均衡の地政学』新潮社、2019年

この本は放大付属図書館に購入リクエストをし、買ってもらいましたので、学習センターに取りに行くと既に予約が入っているから貸し出しの延長は出来ないと言う。
本を買い学習センターに送る手続きをしますとメールが来てから1週間以内にです。
早いなぁー。

著者ははじめにで、「平成の30年は停滞の30年だった。世界のGDPの17.7%を占めていた日本は今や6.1%を締めるに過ぎなくなった。日本のプレゼンスはGDPで見る限り三分の一となってしまったのである。・・・安全保障政策においては・・・一定の前進があったが、中国の軍拡、北朝鮮の核とミサイルの増強などは、遙かに日本を上回るペースで進んでおり、日本の安全保障環境は悪化している。」から始まります。
日韓関係、日ロ関係、日北朝鮮関係は、それぞれうまくいっていないな。
「マルチ外交や世界を相手にした外交では、日本の立脚点を定めることがまず必要である。日本はどこにたっているのか、何を目指すのか。それがあっての二国間関係ではないだろうか。」やや遠くから日本を眺めて日本の立脚点を考察していこうというのが、この本の狙いである。」

序章で「インド太平洋構想」の説明をしてから世界各国を訪れます。
第1章はロシアの影響を強く受けている国々、第2章はアフリカ、3章は中南米、4章は南太平洋、5章はアジア、終章は世界地図の中を生きる日本人です。

読みながら世界での日本の立ち位置を考えるもよし、脳内世界旅行をするもよし。
どちらにしても視野が広がります。
日本は教育、人材の育成、保健衛生、法整備などに実績があります。
海外協力をするときはお互いの利益のためにこれらを行っています。
「お互いの利益」とは、仲間作りで、安全保障にもなるのです。
仲間作りかぁ~。。。
これって大事だよね。
自分の手の届く範囲でも。

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