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2020年5月

2020.05.31

COVID-19流行時の患者会活動

COVID-19の流行で、2回の緊急事態宣言があり、外出の自粛生活でした。
どこもイベントは中止または延期、会議等で利用できるところは閉館、小売店やカフェなどは閉店。
しかも、年度替わりですから、団体はどこも総会が開催できません。
書面決議をする所あり、しない所ありですが、個人参加難病患者の会「あすなろ会」は書面決議をしていたら6月発行の会報に間に合わないかもしれないので、行いませんでした。

年度替わりだというのに、役員会を開催できないので、SNSを使って2019年度の活動報告と決算書、2020年度の活動計画と予算を立てました。
なんとかなったわ。

今年度は交流会などが行えない代わりに、雑談臨時号を出そうかと考えています。
予算があるので、したくても出来なかった会員へのアンケートを行う予定です。
会則の大幅改正をしたほうがいいので、1年かけて考えます。

講演会や交流会は、どこでどんな企画を立てても参加する人数は会員の一部です。
会員全員に還元できる会報に力を入れてきたのが、このような事態になってよかったと思いました。

会報の目玉は、プロのご寄稿による連載です。
昨年度は管理栄養士による「栄養」で、今年度は、病理医による「応用が利く病気の話」です。

今年度も今まで通り、出来る事をしていきます。
どんな年になるか楽しみです。

2020.05.02

葉室麟『蛍草』

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葉室麟『蛍草』双葉文庫、2015年

著者の葉室麟は、1951年北九州市小倉に生まれ、福岡市の地方紙記者を経て50歳で作家活動に入り時代小説を得意としていましたが、2017年12月に66歳で他界するまで単行本は50冊を超えていました。映画「散り椿」の原作者とは気づきませんでした。

表紙の絵は露草と主人公の奈々。帯の上から帯締めをしていると思いましたが、よく見ると前掛けの紐かもしれません。こういう落ち着いた色合いの表紙カバーもいいですね。表紙カバーを取ると、何を意味しているか分かりませんでしたが、人が寝そべって読書している図柄のようです。

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蛍草とは露草の俳諧での呼び名です。

江戸時代の武家屋敷に奉公する女中の奈々が主人公のこの小説、読んでいて落ち着いた躍動感があります。露草が出てくる場面では、しんみりとし、主人公が味方の人たちの名前を間違うところでは笑えるし、息が止まるような緊張感もあり、ご主人と奥方、そのお子さんたちとの関わりは深いものがあります。奉公先の家族を守るため、自分の父親の無念を晴らすために懸命に生きた奈々は、最後に自分の幸せをつかみます。その人らしさとは人柄だと思う私は、子供たちに手習いを教えている儒学者・節斎の言葉に共感しましたので引用します。

節斎はこの日、ふたりの手本の字に「心」と書いて見せた。「ひとにとって、大切なものが様々にあるが、ただひとつをあげよと言うならば心であろう。心なき者は、いかに書を読み、武術を鍛えようとも、己の欲望のままに生きるだけだ。心ある者は、書を読むこと少なく、武術に長けずとも、人を敬い、救うことが出来よう」

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