永杉豊『ミヤンマー危機』
2月1日に軍事クーデターが起こり、アウン・サン・スーチー氏が拘束され、SNSに上がってくる国軍のやりようは絶句続きでした。
ミヤンマーで日本人向け情報誌『MYANMAR JAPON』を発行している永杉豊氏が『ミヤンマー危機』の本を書き、利益はミヤンマーの民衆のために使うというので、購入し、読みやすかったので一気読みしました。
以前の軍政時に憲法にクーデターが起こせるように変え、民主化されても改正できませんでしたので、今回のクーデターは合法的なんです。その後も軍部は法律を作り、民衆に銃を向け、拘束できるようにしている。国軍や警察が「あいつ、気に入らない」という理由だけで拘束できるように思いました。
ネットがあるのが当たり前のZ世代が民主化運動の中心を担い、世代や民族を超えたたつながりが出来ています。
私が受け取っていた現地の情報はネットが遮断された中で、Z世代が身の危険を顧みずに発信したものだったのです。
アウン・サン・スーチー氏が非暴力抵抗のメッセージを出したので民衆はその指示に従いましたが、Z世代の中に少数民族の武装集団で軍事訓練を受ける人たちが出てきました。
今後のミヤンマーは内戦になるかもしれません。
民衆は民主化を取戻すための大義があり、「第二の独立戦争」と位置付けています。
民主主義を手に入れるのがどれほどの犠牲を伴うのか。
どれほど長い年数がかかるのか。
でも、きっと手に入れるのだろうなと思います。
なぜなら、民衆に指示されていなければ政治は行えないからです。
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