本紹介

2017.09.14

『のほほん解剖生理学』

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玉先生『のほほん解剖生理学』株式会社永岡書店、発行年の記載なし。

どんなふうに作られているかが解剖学で、どんなふうに働いているかが生理学です。この本は解剖生理学を大阪のノリで面白く、ザックリと解説しています。
例えばホルモンの冒頭は「体へ指示する物質がホルモンな。あの肉とかのホルモンは「捨てる事=放るもん」から来てて違うんやで!英語の「hormone」説もある!」という具合です。
頭蓋骨はいくつもの骨がくっついて出来ているから、「頭痛の時、頭が割れるように痛いって言うけど、本当に割れてるねん」と、こんな具合に解説がついています。
頸椎の数は人間とキリンは同じで7個とか雑学も交えながら、カラーの図解で説明しています。
苦手な医系ですが、ハードルが低くなる本です。

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『水を石油に変える人』

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山本一生『石油に変える人』文芸春秋、2017年。

海軍に石油に変える技術を売り込んだ人がいた。インチキだと反対する人がいる中、山本五十六は違っていた。山本らの立会いの下で実験が行われインチキだと分かったので、副題が「山本五十六、不覚の瞬間」。
この技術を開発した人の名は本多維富で詐欺師。それまで「藁から真綿(絹)」、陸軍に売り込んだ「海からガソリン」の2件は詐欺罪で裁判にかけられたが、詐欺だと証明が出来ずに無罪になった。
支那事変が勃発し、物不足で統制がはじまり、その中にガソリンも含まれていた。...
そのような中、新聞には「廃油からガソリン」「魚油からガソリン」「草からガソリン」の記事が載るようになり、詐欺師には追い風が吹いた。
本多には政治の黒幕や霊感の強い人等が近づいてきた。「からガソリン」の話には東洋化成がこの話に乗った。この頃、同社は奇妙な噂が流れて株価は暴落し経営的に苦境に立たされていた。昭和13年の暮が近づいたころ、山本五十六に話を持ちかけた人が2人いた。
インチキだと反対者がいる中、山本は実験を決意。
1回目の実験は成功したが、生成されたガソリンを検査した結果、市販のものだと判明した。
2回目の実験では本多は気分が悪くなり病院へ行くと医師から止められ、実験は中止となった。
3回目の実験は山本らそうそうたる顔ぶれが集まり大臣官邸で行う予定だったが、本多が暴漢に襲われ実験が出来なくて1日目は終わった。
2日目も本多は来なかった。
3日目、本多が来て実験を行い大成功になった。からガソリンが出来たのだ。立ち会った人の中で疑問を抱いた人がガソリン生成時に使う薬瓶をスケッチしていて、成功時に瓶1本増えているのが分かり、インチキが確認できた。
「藁から真綿」同様、「からガソリン」も手品だったのだ。
このような話に、政界、財界、軍部に身を置く人が信じるのだから、事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものだ。

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『もっとヘンな論文』

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サンキュータツオ『もっとヘンな論文』角川書店、2017年

著者のサンキュータツオ氏は大学で日本語学を教える芸人学者。自身の研究領域の論文を読むのに疲れて、他の分野の論文を読んでいたら、面白い論文を見つけて、2年前に出版した「ヘン論文」の続編です。
始めにの最後で「断言します。論文は、笑えるものほど素晴らしい!よくぞここまでやった、と。今回も珠玉の論文をご紹介します」と書いてある通り、「プロ野球選手と結婚する方法」始め、11本の名(?)論文を紹介しています。
卒論から雑誌に掲載された論文で、著者は、論文をまじめに解説して面白く突っ込みます。
身近な事象に疑問を抱いて研究する大切さ、研究の苦しさにも触れていて、卒論や修論に取り組んでいる人にはお勧めだと思います。

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『おしかくさま』

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谷川直子『おしかくさま』河出書房新社、2013年。

カバーの絵がATM神社なんですよ。札幌にある雪印メグミルク工場内のカツゲン神社と匹敵する面白さです。
書き出しが「パパが怪しい」なんです。
パパ、どうした?...
元高校教師のパパは、お金の神様である「おしかくさま」を信じていて、お金を持っているとジンワリ幸せを感じる女性たちの集まりに行き、色々な事を教えていたのです。おしかくさまを信じていると、お金の周りが良くなるのだそうです。信者さんたちは、金の亡者ではないから、すがすがしさを感じます。
お金は自分のために使う?それとも他者のために使う?
おなかがすいている時に、お財布の中のお金を寄付する?
関心があるのはお金?それとも他の事?
愛とお金は対局?
おしかくさま曰く、「金は鏡である。金は金と向き合うすべての人の心を映し出す」というのは本当だと思う。
お金で買えないものがあると知っていても、人々はお金に心が動かされます。
そこで、お金の清め方を紹介しますね。
全国どこにでもあるATMがお社なので、お社に行って拝みます。
ATMにお金を入れて再び拝み、入金した金額と同額を引き出します。
簡単にできますが、ATMの前で拝んでいる私を他の人が見たらどう思うか?と考えると、しないだろうな。

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2015.12.08

歌川たいじ著『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

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注文していた本『母さんがどんなに僕を嫌いでも』が届きました。
Eテレの「ブレイクスルー」で歌川さんがご出演になっている番組を見て、歌川さんも周りの人たちもいいお顔をなさっていたので、自分自身と向かい合えば、自分らしい人生が歩めるのでないかと思ったのが購入動機です。
封筒の裏に「ありがとうございます!」と書いてあるのにうるっとしました。
歌川商店で買ってくださいとご自身のブログに書いてあったのは、読者を大切にするためだったのですね。
この本を出版する為に、どれほどの長い年月がかかり、心の葛藤が有った事かと思うと感動をしました。

本を読みながら何度泣いたことか。
歌川さんに寄り添う人が居て、ひどい虐待をしたお母さんに寄り添うことが出来る。
叔母さんから、お母さんの子供時代の話を聞いて、なぜあんなひどい事をしたのか理解し寄り添う決心をしたのです。
指に残っている虐待の後を見て、心の傷と、傷跡は違うんだって気が付きました。
癒された心の傷跡が他者への思いやりにつながるんですね。

この本は児童向けもあり、学校図書館に置いておく動きが始まっているそうです。

何冊か本を出版している歌川さん。
次はなんの本を買おうかしら。
「やせる石鹸」にしようかな?
「やせてる石鹸」なら、うちにあるんだけど。。。

...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

「母さんがどんなに僕を嫌いでも」のPVをYoutubeで見つけました。

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2014.01.23

『人間にとって成熟とは何か』

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『人間にとって成熟とは何か』
幻冬舎新書、2013年

本のタイトルに惹かれましたので、お値段が760円と手ごろだったため、購入しました。

帯に「あきらめることも一つの成熟」とありますので、あきらめることについて私の感想を書きますね。

「あきらめる」というと、それで物事が終ったような、将来が無いような感じがして、後ろ向きな言葉のように思っていました。
でも、この本を読んでそうではないって事が分かりました。
物事には変えられることと、変えられない事があります。変えられない事を受け入れるのが、成熟になるあきらめだと思いました。

「命の質」とは、自分らしい生き方をすることだと考えています。
本全体を通して、自分らしく生きる事が成熟につながるのだと思いました。

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2013.03.11

「あの日」から2年

Photo今日は「あの日」からちょうど2年がたちました。
あの時は、揺れが大きくて長い地震に、震源地が近いんだろうなとしか思っていませんでした。

「あの日」にお母さんを亡くし、避難所で生活していた小学生の女の子に1通のお手紙が届きました。ランドセルのメーカーが企画した「未来へつなぐタイムレター」です。子供が初めてランドセルを手にした喜びや感動を、親や祖父母が綴るもので、100日後に子供本人に届けるというものです。お母さんが投函してから2年後に女の子のもとに届きました。
そこには、女の子が入学した当時の様子と、お姉さん、お兄さんへあてた手紙も入っていました。その手紙を読んだおねえちゃんが「口答えばかりしていた。もっと手伝えばよかった」といって泣いた言葉から生まれたお話です。

「あの日」から2年の今日、注文していたこの絵本が届きました。

耳を澄ませば、お母さんの子守歌が聞こえてきます。

♪だいすき だいすき だいすきよ

 いつも いつでも いっしょなの

 ぼうやと かあさん いっしょなの

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2010.01.30

書籍「患者会の力」

高田 秦一 著

「患者会の力 難病患者の一寸先は光」

北海道潰瘍性大腸炎・クローン病友の会 刊

定価 1,000円

Cimg2599著者は長年患者会活動をし、現在は北海道難病連 代表理事を務めておられます。その著者が活動を通して考えてきたことを本にしました。著者とは難病連でお目にかかります。気持ちがまっすぐで柔らかい感じを受ける方です。

副題の「難病患者の一寸先は光」とは、旭川の作家 三浦綾子さんが1994年7月に開催された北海道難病連「第21回難病患者障害者と家族の全道大会」のトークショーで難病患者さんに語りかけた言葉です。この本は、「一寸先は光」から始まり、「あなたが光に」で終わります。患者会運営に携わっている方だけではなく、「なぜ私が発症したのか」と疑問に思っているかたにもヒントが得られると思います。

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2009.12.10

本「フィールド・オブ・プレイ」

「フィールド・オブ・プレイ 音楽療法の体験の場で起こっていること」

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音楽療法の理論の本です。

本書のメッセージに耳を傾ける時、読者はきっと、音楽が織り成すその豊かな複雑さと、そこで展開される音楽療法のプロセス-多次元的な表現を必要とし、時には矛盾をはらむプロセス-を、心の中でありありと思い描くことが出来るだろう。(はじめにより)

キャロライン・ケニー著 近藤里美訳 春秋社 2009

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2009.08.09

DVD「昭和と戦争」

昭和5年、今度戦争が起こったら飛行機が主流になり、何処から戦闘機が飛んで来るのかを予想し、日本は負けると上の人たちは分っていました。本当にその通りになりました。日本は船は発達しているけど、飛行機は遅れています。

「昭和と戦争」のDVDが発売になると新聞の折り込み広告に入っていましたので、注文をしました。

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モンゴルが攻めてきたときに神風が吹いて日本が助かったあの時代から、日本人の戦い方は、「手段を選ばず」です。神風特攻隊や人間魚雷を考えると、こういうのは日本の文化かなと思います。

アメリカ時代のルソン島でのベンケット道路工事、ミンダナオ島ダバオ市の開拓での日本人の活躍を調べていくと、日本人は過酷な状況で大変頑張っていました。

手段を選ばずの方針と、頑張る日本人兵士。よりいっそうの悲劇を生んだのではないかと思いました。

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贈呈で懐中時計が入っていました。裏は戦艦大和です。国費の三分の一を費やして建造した戦艦大和。完成したけど、これじゃ不足だと、戦闘機を打ち落とす為に大砲をたくさん備えました。これでは戦闘機に届かないと分っていながら・・・。後から付けたものですから、バランスが悪くなった。

少しずつ調べていくと、第二次世界大戦は悲しい戦です。

あの戦争は、一体なんだったのだろう。

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